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 なんとか君は逃げ出すことが出来た。
 脂肪がたっぷりと付き、重くなった体ではあるが君の期待に応えてくれた。

 表通りに飛び出し、浮浪者達が追ってこないことを確認すると、ハァハァと荒い息をつきながらも、いずれ間違いなく行う(予定)の復讐に醜く顔を歪ませた。
 あの男達は報いを受けなければならない!
 しかし、今はそうするための何もかもが足りていない。
 捲土重来を祈し、君は足早にその場を離れた。



 君は広場に向かった






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