Beautiful Party 7話B-2ルート
著者.ナーグル
「んっ、んんっ…うん、くっ……………ひぐっ。はぅ、ひっ……あ………ゃ………う、お、やめ……」 左の太股にまたがされたレイが小刻みに震えて泣き声を上げている。わさわさと蠢くミミズの群れがレイの股間を舐め回し、太股から肛門の周辺に到るまで粘液で濡らしていく。族長と向き合うように跨がせられたレイは、崩れ落ちそうな体を支えるため両手を太股に置いて支えている。全身を貫く快楽のために、それもままならない。顔と全身を真っ赤に染め、小さく呻き声を上げ続ける。豊かな乳房が彼女が震えに合わせて右に左に、前に後ろにと揺れている。 「くふっ……………うぐ………あ、ひぃ……うぅ……………あぁぁ。い、ゃ……あ………んん」 顔を俯かせて苦しそうな顔をしているが、ピンと立った乳首とじっとりと全身を濡らす汗からレイが感じていることは明白だった。にやついた族長が生臭い息を吹きかけながら、胸の愛撫をすると体をびくんと大きく震わせてレイは身をよじった。族長はさらにレイを快美な地獄に引きずり込もうと、探るように包み込むように乳房全体を手の平に包み、揉みしだく。 「ひっ…………くぅ…………あ……ああぁ。だ、め……うう、うぅぅ」 股間を舐め回しヴァギナに潜り込もうとするアカムシ共と、胸を揉み乳首をつまむ執拗な愛撫を堪えきれないとばかりに、レイは顔を背けて切なげに甘い息を吐き、喘いでいる。白い肌はどこまでも淫靡に染まり、甘やかな雌の体臭がいっそう香る。 (不思議。何も、考えられない。わたし、なにが、起こって?) オークオーラは麻薬のようにレイの精神を汚染している。たまらない嫌悪感と共にどうしようもない諦めがレイを支配していた。もっとも嫌いな相手の為すがままにレイプされる。それに抵抗することもできず、黙って受け入れるしかない惨めな気持ちと、それを受け入れてしまったときの開放感。媚薬効果のあるオークの体液もあり、レイは通常の何倍もの快感を感じている。 「あ、あは………はっ……………ひ、いぅ………く、くぅ…。ああ、だめ、もう…………本当に、くるし、い」 たまらず顔を上げると、その顔は無表情ながら快楽にとろけきっていた。涙を流し、涎を垂らして小刻みに震えている。 「ち、ち、ちが、あうぅ…。やっ、あっ、もう、やめ…………て」 否定の言葉はあまりにもむなしい。明らかに昨晩、族長に犯されたとき以上に感じているのは一目瞭然だ。顕著にあふれ出す愛液は、すでに白濁色でどろりと泡立っていた。 「はぐっ…ひ、いぐぅぅぅ〜〜〜〜。ああ、あっ、ご、主人さま。ああ、はげし、すぎ、よぉ」 右の太股に跨らせられているのは、レイの蒼白な肌と対照的な褐色肌の美女、ナディアだ。族長に背を向けて跨っている彼女は乗馬でもするように全身を揺すらせ、のたうつ触手の凌辱を受け入れている。指ほどの太さの疑似ペニスはナディアの秘所に1本だけでなく、2本、3本と強引に潜り込もうとしている。あまりのきつさと乱暴さに、凌辱になれているはずのナディアも苦痛の悲鳴を上げる。 「い、いたいっ! やめて、ご主人様、こんなの、無理よ! ああ、乱暴に、しないで!」 泣き声を上げつつも、拒絶の声に混じった喜悦を隠せない。自ら淫唇を指で押し広げ、疑似ペニスを導いている。だが彼女の狂気の行動は見守るアスカ達にどこか哀れみを感じさせた。どん欲に求めているようだが、その実、彼女の行動は少しでも苦痛や疲労が少なくなるようにだけなのだ。 「う、あっ、ああっ、本当に、ああ、4、本、も…入って」 目を見開き、グロテスクなまでに押し広げられたヴァギナを見下ろして言葉を失う。全身に汗を浮かべたナディアの肌はテカテカと油を塗ったように濡れ光っている。長い監禁生活にもかかわらず健康な体は、どこまで限界があるのか試してみたくなる躍動感に満ちている。 「こ、こんな、激し…っ! すご、あっ、あっ、ああっ」 『ぐふ、ぶひひひひっ、あいかわらず、いいかんじだオーク!』 4本の疑似ペニスは根本まで潜り込み、きつさにめげずに奥と入り口付近をかき回し、ナディアの意識を高見へと持ち上げていく。子宮口にも届く先端は吸い付いてくる感官を楽しみ、お返しとばかりに強い刺激でナディアを悩ませる。あぶれていた他の触手が肛門にねらいを定め、先端を捻りこんできたとき、彼女は絹を裂くような悲鳴を上げて全身を引っ張らせた。 「ん、ああぁ、おああぁぁ、ひあぁぁぁ…! すご、凄い、凄いわ。あ、ああ、いや、ああ」 ビクビク、ブルブルと大きく全身を震えさせる。血走った目を見開き、発作でも起こしたように全身をくねらせる。「あうあう、はう」と意味の通らない呻きを漏らして、無意識のうちにペニスで一杯の腹部を確かめるように手の平で撫でさすり、あまりに硬く張りつめた腹部の感触に僅かに眉をひそめた。しかし、反射的に口にのぼりかけた抗議の言葉は飲み込まれた。背後から伸ばされた族長の手が胸を掴み、強く握りしめてくる。 「あ、はぁ、はっ、あああっ! あ、あ、ご主人、さ、まぁ」 ナディアの様子をしっかりと目にとめていた族長はにやりと笑った。 『育ってるかオーク?』 「は、はい、はいっ! 育って、る、わっ。ねぇ、育ってる、育ってるわ! ああ、気持ちよすぎ…溺れ、ちゃう」 見る者が見れば、ナディアはおよそ妊娠2〜3ヶ月ほどということがわかるだろう。ナディアが捉えられて最初の凌辱を受けたのは1ヶ月前だが、3倍の早さで育つオークの子供だとしたらなにもおかしいことはない。 一瞬かばった腹のことも忘れ、快楽に没頭していく妻の姿に満足げに族長は瞳を向けていた。 「あう、あっ、はぅぅぅ。い、いく、いくぅ」 癖のない整った髪を乱してナディアは激しく首を振る。最奥からあふれ出す官能にもう彼女は限界だ。そしてそれは族長もだった。 太股の触手達にも感覚はあり、確かに二人の美女の柔肉の感触を楽しめている。だが、これではまだ足りない。 『くっ、おまえら下りろオーク』 腰の辺りからうなじにかけてゾクリと悪寒が走る。だが決して不愉快ではない。それの意味することを察した族長は慌てて二人を引き倒し、眼前に転がせる。名残惜しげに触手が二人に絡みつく。 (まだ、イってないのに…) 肩で息をしつつ、ナディアが怪訝に族長を見上げる。痺れた手足には力が入らず、這うこともできない。それは隣で震えているレイも同様だった。 『早く、しろオーク。うう、早く』 戸惑うナディアに四つん這いになり、そのむっちりとした臀部を自分に向けるよう指示する。両膝と両肘を地面について尻を高く掲げるナディアの上に、レイの背中がのしかかる。未だ弱々しく抵抗し続けるレイの重みに一瞬ナディアは息を詰まらせるが、すぐに族長のしようとしていることを悟った。 (二人、重ねて、同時に…) ペニスが二本生えている族長だからこそできる異種凌辱。背後から迫るペニスの熱と質量を感じ取り、ゴクリと唾を飲み込む。レイの冬場の虫のような藻掻きを容易く押さえ、彼女の両足首をしっかりと掴む。そのまま、レイの体を折り曲げるようにのし掛かる。体の柔らかいレイだが、さすがに足を大きく開かれ、踵が顔のすぐ横にくるくらいに押さえられて苦しんでいる。重く湿った息を漏らし、弱々しく首を振って逃れようとする。 「くっ……………くぅぅ………い、や……………………………ううぅっ!?」 片方のペニスがレイの淫唇に押しつけられる。同時に隠し腕がナディアの細腰をつかんで引き寄せた。ナディアもまた、レイと同様に目を見張り、あまりにも熱いペニスの感触に言葉を失う。 「やめ…………て………ひ、くぅ、うううぅぅんんん―――っ!」 「き、きた、きたぁ。あっ、ああぁぁ、奥まで、奥まで来てる! い、いひ、ひぃぃぃ!」 拒絶と歓迎、対照的な言葉で二人はオークの淫獄肉棒を受け止める。端なまでに膨れあがっているが、その実柔らかなオークのペニスは見た目とは裏腹にあっさりと女体に飲み込まれ、そしてそれぞれのサイズ限界まで内部で膨れあがることになる。細すぎたり、太すぎたりと言うことはないのだ。 言葉と違い、侵略される女の器官はほとんど同じ反応を示した。すなわち、止め処なく愛液を漏らし、しとどに濡れて本凌辱を受け入れる。 「んんっ……………んっ、んっ、んっ、んっ! うぐっ、ぐっ…………あっ………………うぅぅぅぅ〜〜〜〜〜」 「あひぃぃぃぃ! い、いい、いひいぃぃぃ!? なに、これ、凄いわ! ご主人、様!」 二人は同時に叫び声を上げた。 「ぐ…………ひぐ……う、うううぅっ。だ、め…はぅ、あぅぅ。あ、すか………きりし、ま………やま………ひっ、ほ…ら、き、さん」 体は正直だ。拒絶するレイの秘所はぎゅうぎゅうとペニスを締め付け、異形のもたらす快楽地獄に戦慄き震えている。背が、首が仰け反り、焦点の合わない深紅の瞳をアスカ達に向けて無言の助けを乞う。一瞬目があったマユミは言葉もなく視線を逸らした。期待に応えられない無力さが、双方の心を傷つける。 一方で、抵抗を諦めておとなしく征服を受け入れたナディアもまた、ペニスの表面で蠢くウジがもたらす人外の官能に狂わざるを得なかった。ウジを纏った異形のペニスが二人の秘所を出入りする。オークのペニスは自転車タイヤのチューブみたいなものだ。タイヤの外では大きく膨らんで柔らかいが、狭いタイヤの中に押し込められれば圧縮されてぱんぱんに張りつめる。 潜り込み、引き出されるたびにウジの大きく花開き、媚薬という毒を二人の最も敏感なところに打ち込んでいく。 「あぐ、あうっ、ぎゃうぅぅぅぅっ!! ひぐ、ひゃぐ、やめ、だ、ひぃぃぃぃ! いや、いやああぁぁぁ! 壊れ、溺れ、あぐっ、うっ、お、おお、おあああぁぁぁ! ひっぐ、うっぐ、おぐ、うああああぁぁぁぁ! ああああ、だめえええぇぇ! こんな、こんなっ! 嘘よ、嘘よ感じすぎるのぉ!」 もう二人して何を言っているのか、何がどうなっているのかわかっていない。全身に快楽を染み渡らせ、魂を汚される。全てに霞がかかったようにぼやけていき、だが刃物のように鋭く、無視することのできない官能が細胞全てを満たしていく。 「あう、はう、あうぅ…………ひっ、うっ、ううぅっ」 「あは、ひゃう、はうは…ごしゅひん、さ、ひゃ、ま…。も、わた…ひ、し……ひぬ。ひんじゃ、う」 全てがピンク色に染まっていた。 体液が沸騰するような快楽に飲まれながらも、二人は中々解放されない。通常の性行を1とするなら100にも200にも達する絶対の快感だというのに、二人は決して達することも気絶することもできず、ただ拷問じみた愉悦の嵐に弄ばれる。 苦痛ならまだ良かった。気絶できたのだから。だが苦痛同然の強い快感であっても、快感であることに違いはない。二人の体は喜びの愛液を止め処なく溢れさせ、時折ビクビク震えては全身に愉悦の波を浸透させてしまう。 「ああぁ、あはあああぁぁぁぁ……………はぁ、はぁ、はっ、は、はっ」 「ひ、ふひ、ひっ、うふ、ふひゅ、なんれ、らめ、あひ、らめぇぇ」 絶頂に達していながらイけないという拷問快楽に責められ、既に二人はまともな精神状態ではなかった。異形の混沌ペニスにかかっては、二人には気絶することも許されないのだ。族長はまだ二人がイくことも、二人で自分がイくことも望んではいない。 『ぐひ、ぐひひひっ。まだだオーク。まだ、まだだぁ! ブヒ、ブキ、ブキィィ!』 もっともっと、もっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっとだ。 レイとナディア、白と黒の美隷妻とのセックスは半トンの黄金にも優る。 血走った目を見開き、族長は豚そっくりに嘶いた。濁った瞳に光が宿り、眼前で怯えている妻達を捉える。視線がうち二人に絡みついた。 想像もできない…いや、おそらく想像できる範囲限界の快楽地獄でのたうっているだろう、仲間が受けている性行拷問を自分たちが受ける時が来たことを悟り、二人の美女は我知らず互いに抱き合った。 豊かに実った胸に黒い髪。やや幼さを残したままのそばかすの浮いた顔。全裸になっても優しく楚々とした雰囲気をなくさない。族長からするといけ好かない雰囲気 ――― 神の加護 ――― をもった女。すなわち、ヒカリ。 一部の無駄もなく鍛えられた肢体は猫のような印象を与える。栗色の髪を恐怖で震えさせる、ヒカリ達とは対照的な細身をさらしたくノ一少女。すなわち、マナ。 「あ、ああ、霧島、さん」 「洞木、さん。わ、わたし、怖い」 「わたし、私もよ。私も、怖い。助けて、助けて、助けて下さい…神様」 もちろん、助けなんて来なかった。 首輪に繋がる鎖を引っ張られ、引き寄せられた二人は先ほどまでレイとナディアが座っていた族長の太股の上に腰を下ろすことを命じられた。仲間を狂わせた触手が蠢いている、カリュプディスの顎よりも恐ろしい太股の上に。先に友人の痴態を見せられただけ、二人の逡巡と戸惑いは大きかったが、いやだ、と拒絶できたのは一瞬だった。族長が不機嫌にうなり、首輪が光ると同時に二人は頭を抱えて身をよじった。 「い、や。いやなのに、いやぁぁ…」 「やだ、やだよ。洞木さん、一緒、一緒にいて。怖い、怖いのよ。ああ、あああぁぁ」 結局、心底嫌がりながらも自ら、太股の上に腰を下ろしていく。二人とも族長と向き合うようにして太股に跨ったのだが、触手が触れた瞬間、跳ね上がるように身を前に乗り出し、二人同時に族長の体にしがみついた。 「うあぁあああっっ! いや、な、ひぃぃぃ―――っ!」 「ひぐぅぅっ! そんな、こんな、汚いわ、不潔よ、こんなの、こんなぁっ!」 良いところで獲物を奪われた触手達は先ほど以上の貪欲さでマナとヒカリの秘所にむしゃぶりついた。ケヤリムシの触手が海中で微生物を捕まえる動きさながらにミミズ触手がマナを犯し、疑似ペニス触手はオットイアが砂中に潜り込む勢いでマナの秘所と菊座を同時にほじくる。 一瞬で、二人は自らのことも仲間達のことも忘れた。忘れると言うより、脳内の思考全てが無意識の物も含めて「そのこと」で一杯になってしまったのだ。 「いやぁぁ―――っ! やっ、やだぁっ! こんな、ミミズ、なんて、不潔、なのに、気持ち、悪い、のに、なんで、どうしてぇ」 「ひいぃぃ、いっ、ひぃ、きひぃぃぃ! ああっ、そんな、嘘ぉ! 嘘、嘘っ! そんなお尻に、まで、そっちダメぇっ!」 二人の言葉は途中で途切れた。言葉を無くすほどの快楽地獄とはこのことだ。 触手に翻弄されながら、決して絶頂に達することのない状況が苦しくてもどかしくて仕方ない。自らオークのたくましい両腕をかき抱くと、胸の谷間に挟むようにしてこすりつけ、雄の臭いを吸い込んでいる。本能的に精液を浴びなければ絶頂には至れないことを悟ったのかもしれない。 (うむ、はやく交代させてやらないと可愛そうだオーク) マナ達をしがみつかせたまま、中腰になった族長はよりいっそう腰の動きを早めた。ストロークが変化したことでレイとナディアは揃って甲高い悲鳴を上げて悶える。ナディアは恥じらいもなく、レイは相変わらず控えめに。族長の注挿は早く、強く、深いだけではない。的確に二人の弱いところをペニスは刺激していく。敏感に恥肉が擦られ、刺激され、快感で煮えたぎる。その動きはただの剛直ではありえないものだった。軟体が中で暴れているのでもないとあり得ない刺激。だが、この熱さと質量は剛直以外にはありえない。 人外の快楽に狂わされていく。 「うぐぅぅ…………ううっ、うっ、うううぅ……っ!」 「あ―――っ、あ、ああ―――っ! ご主人、様、ああ、与えて、与えてぇ! ご主人、様、許して、くださいっ! ああ、やっと、ああ、ああ―――っ!!」 際限なくふくれあがったペニスの圧力に白黒、二人の美女は言葉を失う。乳首は痛いほどに堅く凝り、ゆさゆさと勢いよく胸が揺れる。筋肉が緊張のあまり痙攣し、手足は地面をひっかき、髪を振り乱して二人は身をよじった。レイの体が転げ落ちないのが不思議なくらいだ。 「あ、ああぁ、あぐっ………………うぐぅ…………ぅっ」 「んああああぁ―――っ、あ、ああ、いあああぁぁ―――っ! あん、あっ、ああぁぁ―――っ!」 レイは声を殺し、ナディアは喉も裂けよとアクメ寸前の艶声で叫びつつ、見えないはずの胎内の様子を幻視する。 柔らかな膣に包まれているペニスが膨れあがり、亀頭先端の尿道口がヒクヒクと震えている。竿部分をとりまくウジ状器官が一斉にざわめいている。細胞ごと溶けたような快感が二人の胎内で膨れあがり、子宮にまで届く精液の迸りを感じた瞬間、二人は絶叫した。 「ひぐっ、くぅぅぅぅぅぅ…………っ! うっ、ううぅぅっ!」 「いやぁぁぁぁぁ―――っ! あ、ああ、あああぁぁ―――っ!!」 熱くてどろりとしたものが胎内に満ちあふれていく。同時に達した二人の体は波打つように痙攣し、待ちに待っていた絶頂を迎えた。言語を絶する快楽の嵐に二人の心と体は奔騰される。この世にこれほどの快楽があるとは、レイは勿論、族長に凌辱され続けていたナディアさえも思わなかった。 膣は歓喜に震えて異形のペニスを締め付け、さらなる迸りを求める。それでなくともペニスで一杯だった膣内は、精液で更に満たされ、溢れかえった精液はそのまま子宮口を通って子宮内部にたまっていく。 ビュッ、ビュブッ 『ブヒ、ブヒヒヒッ!』 「ひ!? ぐ、ひっ」 「う、ん……ああぁ。あふれ、てる。いっぱい。お腹…じゃん…一杯…あかちゃん、おぼれ、ちゃう」 受け止めきれなかった精液が、同時に二人と一匹の結合部から噴き出した。ヒクヒクと死にかけた虫のように二人の手足が震えている。見開かれているが何も見えてない目をした二人は、息をすることも忘れていた。 「あ……あぁ………」 「ひっ、ひぅっ、ひっ、ひ……ごめん、なさ………………ジャ、ン。ごめん、なさい」 満足げにため息を漏らしつつ族長がペニスを引き抜いても、折り重なったまま二人は身動き一つしない。ペニスが引き抜かれた秘所からゼリー状に固まった精液がこぼれ、内股を汚しても二人は動かない。小さく、不規則ながら息をしているので死んだわけではない。 死んだのではないなら、問題はない。 先ほどまで彼女達のことしか考えていなかったにもかかわらず、異様なほどに冷めた目をして族長は気絶したままのレイとナディアを無視した。二人を脇にどけつつ、太股の上で喘ぎ声を漏らしていたヒカリとマナを立ち上がらせる。 触手の責めに朦朧としていたヒカリ達は全く抵抗のそぶりを見せない。ヒカリを四つん這いにさせ、その豊かな胸が揺れ動く様にほくそ笑むと、ヒカリの背後からしがみつくように俯きにしてマナをその上に重ねる。 のろのろと首を動かし、ヒカリが背後のマナと、のし掛かる族長の顔を見つめた。 「ん、あ………あぁ………」 隠し腕がヒカリの腰を捉える。同時にペニスがヒカリの深奥を穿った。 「はぁ………っ!」 若造のがむしゃらで力強い交合と年配者の執念深さが同時に二人を襲う。 反射的に首が跳ね上がり、暴れ馬のようにヒカリの体が震える。無意識のうちに、落ちまいとしてマナがヒカリの体にしがみついた。足は族長が掴んでいるからどうにもならないが、自由になる腕はヒカリの胴体に回され、掴み心地の良い乳房を握りしめる。マナの繊細で長い指が、柔らかな乳肉に沈み込んだ。 「ああ、あん、あっ、霧島、さん。だ……め…」 「ご、ごめ、ン、ああぁぁっ!?」 抗議の声を上げるヒカリと彼女に謝るマナ。マナの謝罪は、ぬるりと挿入された族長のペニスによって途中で飲み込まれる。 族長は睾丸袋を激しく揺さぶりながら女僧正とくノ一を共に味わいつくさんと、激しく二人を冷めたてる。甘い声が響き渡った。 「あっ、あっ、あっ、あっ! やっ! いやっ! あああっ!」 「ぁ、ゃ……ひっ、ぐひっ、いっ、いいいぃっ!」 ぐっしょりと汗を流し、二人は息も絶え絶えに喘いだ。特にヒカリは族長の執拗なピストン運動だけでなく、しがみつくマナからもたらされる予想外の刺激もあって殊更辛そうだ。溺れる者が藁をも掴む ――― そんな感じでマナはヒカリにしがみついている。 むろん、ヒカリの美快の苦しみに頓着する族長ではない。むしろ喘ぎ、悶えるほどに熱さと粘りを増す二人の肉体をタラスクの食欲さながらに貪ろうとしている。 再び豚そっくりの嘶きをあげながら、ギロリと片目を光らせる。気を抜くとたちまち射精してしまいそうな絶妙な締め付け。レイ達との性行と甲乙付けがたい快楽を奥歯を噛みしめて堪えながら彼は叫んだ。 『来いオーク! おまえ達も太股、座れオーク!』 全身を淫臭と汁まみれにしてぐったりと倒れ伏すレイとナディア、二人まとめて喘ぎ啼かされているマナとヒカリを横目に、のろのろと歩み寄るアスカとマユミ。首輪を付けた族長がそう命じたから。そして二人とも異なった理由から、ヒカリやマナのように抵抗することもなかった。 マユミは生来の気弱さから。そしてアスカは勝者と敗者のルールに従って。 「アスカさん、わたし、もうこんなこと耐えられません…。いっそ、死にたい」 「私もよ、マユミ。でも、ダメよ。まだ、私たちは、生きてる」 「生きて…でも、もう、わたし、もう、ダメです」 「ダメよ。諦めちゃ、絶対に、チャンスはあるわ。あるんだから」 アスカの慰めも今はむなしく通り過ぎる。泣きじゃくりながらマユミは族長の前に立った。ヒックヒックとしゃくりあげつつ、くるりと一回転して族長に背を向ける。跨れと言われたから、跨りはするけれどとても族長に泣き顔や、アクメ顔を晒す気にはなれなかった。 長い艶やかな黒髪をふわりと揺らし、疑似ペニス触手が鎌首をもたげる太股に腰を下ろす。瞬間、ナディア、マナと立て続けに獲物を奪われた触手が一斉にマユミの秘所に突入した。 「う……っ。ひぅっ!?」 予想していた苦痛はなかった。愛液という潤滑油で疑似ペニス触手の挿入は予想外にスムーズだった。むしろ、友人達の凌辱を見て興奮してしまったからか、触られてもいないのに濡らしてしまっていたことが彼女にはショックだ。 3本の触手が恥肉をかきわけ、子宮口に達したた同時に眼鏡がずれるほどの勢いでマユミの体が跳ね上がった。 (こんな、凄いの…無理、無理よ、耐えられるはずが、ない…) 脆弱化の魔法をかけられたようにマユミの体から力が抜け、ストンと膝から崩れ落ちるようにして族長の太股に股間を密着させる。 「ふっ、くぁ……ぁぁ…あっ、い…………やぁ………」 蚊の泣くような声でマユミは呻いた。他の触手が一斉にざわめき、マユミの太股に絡み、肛門をほじくるようにつつき回す。たちまち魔法使いの鉄の意識は千々に乱れた。この状況を打開できる呪文どころか、自分が何者なのかすらも忘れてしまう快楽に翻弄されてしまう。彼女に残された最後の矜持として、せめてみっともない泣き声は聞かせないという決意で、途切れ途切れの呻き声を漏らしている。 「あふ………ふ………………い………きゅ………う、んん。ぁ、っ、いや…触ら、ないで。………あぁ」 ゆっくりイヤイヤと首を左右に振り、奥歯を噛みしめ、豊かな胸を揺すらせてマユミは必死になって仇に犯される快楽に耐えている。全身に粘つく脂汗を浮かべ、顎に力を入れるのに疲労した途端、夏場の犬のように舌を出して喘いでいる。彼女の精一杯の抵抗は、あまり報われているとは言い難いようだ。声を堪えるマユミの思いを全て承知している族長は、楽しげに口元を歪めいる。 『くく、おまえ最高オーク。おまえ良いオーク。おまえドスケベオーク』 (勝手な、ことを…ああっ) 「あ、あぅ……やだ…やめ…」 族長の腕がマユミの背中越しに胸を掴み、ピンク色の乳首をこねくりあげる。ごつごつとした無骨な腕が羽二重餅のような手触りのマユミの体に絡みつく様は、何とも言えず冒涜的でセクシーだ。最低最悪な物相手だからこそ、最高の快楽を覚えてしまうとは何という皮肉だろう。ざらついた指先の感触を覚えた瞬間、ビクビクと体を震わせ、両手で口を覆って声を飲み込むマユミ。眼鏡の下の目がきつく閉じられ、涙が止め処なくあふれ出した。 「―――――――――っ!」 たちまち首を仰け反らせてマユミは声にならない悲鳴を上げた。頭の中で百万遍の呪いを呟き、胸はダメ胸はダメと何度も何度も絶叫する。 「んっ、んんっ、んんん―――――っ!」 鼻声で呻くマユミの全身から汗がまたじわりと滲み、髪の毛が背中に張り付く。 「んふ――――――っ、ふぅ、くふぅぅぅ…」 肩で息をしつつ、それでもマユミは懸命に声を抑えた。もっと感じるままに声を出せば、圧力が抜けて少しは楽になれるかもしれない。でも、そうする気はなかった。これがマユミにできる精一杯の抵抗、人としての矜持だと、そう信じ込まざるを得なかったから。 一方、アスカは正面から族長の方を向いてミミズ触手の上に跨った。間近に感じる体温に意志が萎えそうだ。屈辱はある。恨み辛み、その他諸々色んな理由からオークに近寄るのは嫌だ。顔を見るどころか、そのくすんだピンク色の肌を見るのも嫌だ。本音を言えばこの場で自害したいと思っている。 前述通り、それはできないように封じられているのだが、いずれにしてもアスカは自殺する気などなかった。 「くっ………覚えて、なさいよ」 鍛えられたしなやかな体を無遠慮に眺め回されている。屈辱とはまさにこのことを言うのだろう。 自分を負かした男、自分を征服した男の顔を正面から見据えたまま、アスカは醜悪なミミズ触手に腰を下ろした。生暖かく怖気の走る感触が秘所をなぞり、淫唇を刺激する。 「か、はっ…あ、ああぁ。あ、ああ、あはぁぁ」 アスカは声を殺すといったことはしない。する気もない。ただ、族長がそうしろと言うのならそうする。 なぜなら彼女は敗者で、族長は勝者だからだ。敗者は勝者に跪き、唯々諾々とその言に従う。戦士とはそう言う物だ。 「あう、う、ううっ、うう、ひぃうううぅ」 粘つく濡れたミミズ触手が股間を嬲る。ピリピリと体を痺れさせる快電流に甘くとろけた喘ぎ声をもらし、狂おしく身をくねらせる。敗者は勝者に従う。生殺与奪も勝者の権利。まさか自分が敗者になる日が来るとは、若いアスカは思ってもいなかったけれど、それでも戦士としての心構えは既にできていた。 「う、うううぅ、ふ、はふ、くぅぅぅ」 族長の腕がアスカの胸をまさぐりはじめる。マユミ同様に首を仰け反らせ、長い髪を振り乱して喘いだ。光を吸い込むようなマユミの黒髪とは対照的な、光を放つ金髪が松明の火を反射して輝く。 (わたし、きっと、すごくみっともない姿をさらしてる…) ママが今の自分を見たら、なんて思うだろう。 過去、彼女が踏みつけ、馬鹿にしてきた連中はなんて言うだろう。 (きっと笑う。笑われる。呆れられる…。ほら、見たことかって) でも…。 (そうなっても仕方がない、わ。だって、私は、負けちゃったんだもん) 決して小さいわけではないが、体格に比べればやや慎ましい胸を器用に愛撫されている。乳首を指の間に挟まれ、コリコリとした弾力を楽しむように転がされると、なんともいえない疼きが股間を濡らしていく。されるがままに族長の愛撫を受け入れていく。下種なオークにされるがまま。この残酷な現実がよりいっそうアスカの体を敏感にしてしまう。 「ひ、ひああぁぁ。やっ、くっ、いうううぅ。ああ、ま、ママぁ…」 空気がピンク色になったかと思うくらい甘ったるい喘ぎ声。眼下のオーク達も、一瞬酒食の手を止めて聞き入るくらいに甘い睦言だった。 「あああ、あ、ああっ。す、好きに、すると、良いんだわ。あ、ああ、あ、ああ」 自分に言い聞かせるように、噛んで含めるような物言い。 犯したければ犯せばいい。乱れろと言うなら乱れてやる。でも…。 (絶対、絶対に、ただじゃすまさないんだから!) 精々、今は楽しんでいるが良い。一時の勝利に浸っていればいい。隙を見つけて、首輪を外して、武器を見つけて、必ず殺してやる。 「こ、殺して…やる。絶対、に、こ、殺して、やるん…だから………あ、ああぁぁ」 今は、そっちが勝者でこっちが敗者かもしれない。でも、いつか、絶対に私は勝者になってやる。 それ以上言葉は続かなかった。いっそう激しく触手は蠢き、しとどに秘所を濡らしてアスカはもがく。未来、いつになるかわからない空手形の復讐。それだけをよりどころにアスカは凌辱を受け入れる。 「ああ……っ、ああ…ん、あ…」 くちゅくちゅと濡れた音がアスカとマユミ、二人の股間からする。心構えと覚悟に違いはあっても、見せる反応は一緒だった。耳を赤く、頬をピンク色に染め、口では反抗しながらも体は喜んでいる。 一方、ヒカリとマナの野獣じみた交合もいよいよ(とりあえずの)終わりを迎えようとしていた。 「いやっ! ああ、あっ、あぁ! あ、あん、あ、ああ、いやっ、あ、ああっ!」 快楽に狂わされたマナによって乳房を捕まれ、揉みしだかれてヒカリがいやいやと首を振って啼き声を上げる。尖った凝りを揉みほぐされ、たっぷりとした乳房に指を沈められて感触を確かめられる。 「ぁ……っはぁ、んんっ! あ、やめ…て、霧島、さんっ! やめ、て、お願い…!」 胸と秘所を同時にいじられる感触に女僧正は身をくねらせる。 ヒカリは戸惑っていた。マナがオークの片棒を担ぐようなことをするのか、それはわからない。ただ胸を揉まれ、マナの控えめな胸を背中に押し当てられることに言いようのない、『不潔』なものを感じ取っていた。それは潔癖性のヒカリにとって耐え難く、それだからこそ余計に快感を覚えることだった。 「お願い…だから、ああ、霧島さん…、もう…っ」 じゅぷ…と水音を立て異形ペニスがヒカリの最奥に突きこまれる。無意識のうちに前に逃れようとするが、族長はしっかりとマナを押さえ、マナはヒカリにしがみついて逃走を許さない。 「ああ、うぅ、うん、いやっ、はっ、あっ、はぁっ」 「あぅ、はっ、くっ…あっ、ぁあっ。ご、ごめんなさいぃ〜。ほ、洞木さん、ご、ごめんなさい。ああ、あ、でも、私、もう」 涙で顔をべしょべしょにしたマナが泣き言を言う。自分でもどうにもならない淫靡な感覚に引きずられ、ヒカリにしがみつかずにはいられない。 「ごめ、ごめん、ごめんなさい。洞木、さん。ごめん、ごめん、ごめん…」 異形ペニスが膣どころか子宮口まで犯し尽くす、じゅぷじゅぷ、ぐちゅぐちゅという淫猥な音が発せられる。胎内でウジは蠢き、刺胞細胞が快楽毒を細胞中に溶かし込んでいく。 「でも、堪えきれないのぉ。なか、いじられて、私、私、もう……ぁ、あああああっ…っん!」 半分引き抜かれ、また挿入されるたびにトロリとした愛液がこぼれ落ちる。マナの膣口は抜けた圧を惜しむようにヒクヒクと脈打ち、再び潜り込む肉の圧力で歓喜の涙を流す。 「ひぃぃぃ、いっ、あああぁぁっっ、ううっ、ああぁっ!」 卑劣な怒張の熱に浮かされ、マナは背をそらせて叫んだ。マナの動きをダイレクトに感じて、ヒカリもまた叫び声を上げる。 「あぅ、あっ、動かないで! き…マナっ! 深いの、が……っ! ああ、だめ、だ…ダメぇ」 初めてマナと名前で呼び捨てにしてヒカリが背中を反らしてよがる。動いた弾みで深くくわえ込んだためか、切なそうに眉根を寄せて首を振る。ぎっちりとくわえこんで離そうとしない二人の秘所に族長は「くぅ…」と小さく呻く。どこまで貪欲に欲しがることか。口ではなんと言おうと、女の体はオークの前では正直になるのだ。 『もっともっと欲しいんだなオーク?』 ヒカリとマナが同時に目をぎょっと見開き、弱々しく首を振る。それが彼女達にできる精一杯の反抗だった。 「いや、あっ、あっ、あ、あ、あ、ああっ、あっ、あっ、ああああっ! お願い、しま、す。も、もう、抜い…て…っ」 「ひやぁぁ、やっ、ああ、もう、やだよ、もう、本当に、耐えられない! 耐えられないよぉ! ああ、やだぁっ! マユミ、アスカさん、お母さん、お父さん、助けて、助けてよぉ!」 浮き上がり逃れようとする二人の腰。捉えられ、容赦なく肉杭が打ち込まれる。 「あっ、はっ、はっ、はぁ、嫌、いやよ、嫌! はっ、はっ、ああっ」 「ああああ、ムサシっ! くはっ、はっ、けいたっ、ああ、はぁぁ〜〜〜〜〜っ!!」 二人の視界が純白の光で染まっていく。普通なら何十回と達してお釣りが来るくらいの快楽に責められ、それなのに絶頂を迎えることができず喘ぐことしかできなかった二人だが、族長が射精の気配を見せると共に二人もまた、待ちこがれた絶頂を迎えようとしていた。 『ぐふふふ、いい締まり具合だオーク』 本当に甲乙付けがたい名器だ。吸い付き絡んでくる。 「あ…あっ…んっ、ふぁああっ、あっ、いやぁ」 「ひぁ…あっ、ああっ、んんっ………ダメ、ダメぇ! ああ、ああっ、ああああっ! ムサシ、ムサシ、ムサシぃ…っ! 助けて、助けてぇ! ダメぇ! 深いの、深いのぉ!」 野獣さながらの獰猛さで凌辱する族長に、ヒカリとマナは泣きじゃくってやめて欲しいと懇願した。 「イヤぁ、嫌々イヤぁ! 熱い、熱いぃ!」 「も……いやだ、いやだぁ…! っ、あ……あ…ああ………っ」 ぽたぽたと汗を滴らせて、族長はより深くより複雑に二人をえぐる。早く浅い注挿、深く時間をかけた注挿、時に腰を回転させたり深く挿入したまま動きを止めたりと、幾つものパターンを駆使してマナとヒカリを啼き狂わせる。ヒカリの言う熱いという言葉を聞くまでもなく、火傷しそうな二人の体温で彼もまた限界が近いことを悟っていた。 『俺、もう、だめオーク』 バチバチとヒカリとマナの脳裏で火花が飛び散る。 「あ…ぁ…っ。うぁああぁ、うっ、んん……ああぁ…っ」 「いやぁ…あ、あ、あ、あ、あっ、ああ……っあ、あぅ、あ、あ、あ、あ、あああっ!」 もうどちらがどちらの喘ぎ声なのかわからない。ただひたすらに甘く、切なく、狂おしいほどの拒絶に満ちた啼き声が響き渡った。 『だ、出すオーク! くれてやるオーク!』 そう口角泡を飛ばして叫ぶと、族長は二人の尻に腰を打ち付けた。最奥の最奥にまでペニスが達し、ぶわっと射精のために膨れあがる。 「や、いやっ! 出さな………い、で…っ!! 不潔よぉ、汚い、嫌ぁぁぁ! お姉ちゃん、助けてぇ!」 「いやぁぁぁ! 妊娠、しちゃう! 妊娠いやぁぁっ! ダメぇぇ―――っ!」 快楽に狂っていても常識人である二人は、ナディアのように受け入れるでもなく、レイのように達観とはしていられなかった。悲痛な声をあげて逃れようと身をよじった。だが、オークはいっそう強く腰を突き出した。膣内に溢れ、子宮に流れ込む精液を感じたとき、奇しくも二人揃ってまったく同じ悲鳴を上げた。神の加護も、隠密の技も全ては無力だった。 「「あ、ひ……っ! いやあああぁぁぁぁっっ……!!」」 『し、搾り取られるオーク』 どく、どく…ドプッ 不浄な子種で一杯になっていく感覚。 小刻みに族長が体を震わせ、胎内に熱くて粘つく迸りを最後の一滴まで絞り出した瞬間、ヒカリとマナは見開いていた目を閉じ、絶望の呻きを漏らした。 「あ、あ…あ…はぁ、はぁ、はぁっ…………はぁ…はぁ…っ」 「ううぅぅ、ひうぅうぅ…だ、出された、妊娠、妊娠、しちゃう…。それとも、もう、私。そんなの、いや、だ、よぉ…」 ゆっくりと族長が体を離し、ペニスを引き抜くとドロリと濃厚な精液が溢れ落ちる。先にレイ達に出したのに負けないほどに量が多く、粘着質な精液だ。卑猥な淫穴が精液でどろどろとして、より淫猥になっている。 「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ…ん、くぅ。ひゅう、ふぅ、ひぃ。…ふぅ、はぁ、はぁ」 「っ…………はぁ…はぁ。こ、壊れちゃう、私のあそこ、壊れちゃう…」 出ない唾を必死になって飲み込もうと、喘息患者のようにせわしない息をするヒカリ。どろどろした精液を止め処なく溢す自らの秘所をみつめて呆然と呟くマナ。 『ふぅ………うっ、うむ。よし、のけオーク』 族長は余韻もなくマナとヒカリを脇に転がすと、急速に昂ぶる残る二人の妻への欲望をたぎらせる。 それもとりあえず2回射精したことで余裕ができたのか、二人同時にではなく一人ずつ相手してやろうと考えている。 「い……や…」 とりあえずアスカは太股に跨らせたまま、族長はマユミの体を抱え上げた。待たせたなハニー、と言わんばかりに軽々と、弱々しく藻掻くマユミを背後から抱え上げると、幼児におしっこでもさせるようにM字に足を開脚させてゆっくりと下ろしていく。途中、マユミの足首を自分の膝に絡ませて閉じられないようにする。 「ああ、いや、こんな、恥ずかしい格好で…」 展翅台に乗せられたクロアゲハ蝶。 両手で顔を覆い、嫌々と首を振って現実を否定しようとする。だが、容赦なく天をついて屹立するウジペニスの、アザミの蕾状の亀頭がヒクヒクと震える秘所へ近づいていく。秘所だけでなく、もう一本のナマコペニスの亀頭は肛門に近づいていく。 「ああぁ……」 押しつけられた亀頭の熱さに、マユミは絞り出すように呻き声を漏らす。また、仇に犯される…。アスカはああいったけど、死んだ方がマシ。いつか逆襲してといっても、そのいつかがくるとは思えないし、チャンスがあっても弱い征服された自分が勝てるとは思えない。きっと他のみんなの足を引っ張って、そして、今以上に酷い目に遭わされる…。 今より酷いことはない。アスカはそう言って励ますけれど、その時になったらきっと自分はこう思う。 今より不幸な人間はいる。反抗に失敗した後の自分たちだ…と。 既に何度も犯されていたとしても、こんなこと絶対に、死んでも嫌…。枯れた枯れたと思っても、涙は尽きずに流れ落ちる。 『ほれ、いくぞオーク』 「お母さん…」 処女を奪ったオークのペニスが、再び淫唇を押し割り、今度は何の抵抗もなくスムーズに膣を蹂躙していく。ゴクリと唾を飲み込みんだマユミの首筋が引きつり、じわりじわりと玉の汗が浮かぶ。逃れることも抗うこともできないで、重力にひかれるままマユミの全身が沈み込んでいった。それと共に異形ペニスがゆっくりと、マユミの胎内へと埋没していく…。 「ん、ぐぅ…………んんっ、ひっ、いぃぃぃぃぃっ」 目を見開き、歯を食いしばってマユミは神経を焼き焦がす甘美なる電流を堪えた。様々な意味をなさない光景が頭蓋の内で瞬き続ける。 一面にウジが蠢き、柔突起が密生したペニスはマユミの胎内で膨れあがり、膣と腸の双方を内側から浸食していく。 (こ、こぉ、こんな、のぉ…ありえ、ない、わ) 想像以上の快感と衝撃だった。 骨折したことのない人間が骨折の痛みがわからないのと同様に、マユミの限界を完全に超えている快感だった。だが、マユミは既に族長との性行を経験しているというのに、それでもなお、彼女の限界を超えた快楽だった。 「あっ、あっ、あっ、あ、ああぁ……………………はぅぅ……っ」 こっ…とペニスの先端がマユミの胎内をノックした。首が仰け反り、黒髪が大きく振り乱される。同時にウジがざわめき膣の内壁全てを刺激する。吸盤状の器官は吸い付き、繊毛がくすぐる。襞をかき分け、灼熱の竿が内側から浸食する―――。 「んんん……っ! く、く、ひああぁぁぁぁっ……な、なに、これ、なんな…の。 こ、こんな、こんなのぉ…っ」 熔ける、熔けていく。私が私じゃなくなっていく。 マグマのような快楽に思わず首を仰け反らせ、巨乳を揺らしてマユミは呻く。かろうじて声を飲み込んだのは、彼女の最後の意地だったのかもしれない。自分の体が自分の物ではないような感じがしていた。実際、そうなのかもしれない。今の彼女は、喩えるなら、そう、楽器だろう。 「あぁ、あぎっ、ぐぅぅぅっ。ひっ、いや、いやなの、に」 族長の演奏に合わせて喘ぎ声を奏でる猥らな楽器。ただし、柔和な見た目に反して下手な演奏だとまともな声を出さない意地っ張りだ。だがじゃじゃ馬ならばこそ、真の弾き手には演奏しがいがあるというもの。 「うっ……………うっ………う、あう、うっ、ひっ………い、いぃ」 背面座位で犯されながら、マユミは体をくねらせて悶えている。汗が滲み、ぽたぽたと夏場の全力疾走後のように滴った。整った球形をした巨乳が背後から回されたオークの両腕で揉みしだかれる。反射的に、産みの苦しみに耐える妊婦が手摺りを握りしめるように、マユミは族長の手首を強く握りしめた。 脇の第2肢が股間に伸ばされ、包皮の下で硬くなっていくクリトリスを優しくつまみ、皮をめくっていく。 「あ………あ、あふ………あぁ。なに、ち、違う、こんなの、みとめないっ! 感じて、なんか、ないっ」 虚勢でも、言わずにはいられない。ざらざらした指が肌をなぞり、ピンク色の乳首がつままれ、指の腹に挟まれてころがされる。ガーンガーンと銃声のような音 ――― 血流?錯覚? ――― がマユミの脳裏で響き、声にならない悲鳴をあげてマユミの全身が突っ張った。脹ら脛が強ばり、くっと曲げられた親指から足の裏までが緊張で硬くなる。 「あぐぅっ、うっ、う、ううぅっ………ひぅぅっ! 違う、感じて、ひゃうんっ! 私は、違うっ! 違う、の、違う、ひゃああんっ! あんっ! ちがうぅ…っ。ああ、まって、やめて、お願い、はああぁんっ! お願いします。ゆるし、て、ゆる、許してぇ」 それがマユミの限界だった。胸と秘部の同時愛撫、それも呪うべき仇によるものと来てはマユミのちっぽけな抵抗など、あってないがごとしだった。特に本人は認めないだろうが、被虐趣味を持つマユミには、仇に凌辱されるという状況はオークオーラとかそういったことがなくても最低最悪だからこそ、至高至福の快楽を感じてしまうのだ。 「ああ、あっ、あああぁぁ―――っ! いや、いやっ、嫌です。い、いやぁ…嫌、嫌なの。オークに、オークなんかにっ。また、ああ、お母さん、お母さんっ」 為すがままに犯され、弱々しく哀れに懇願してしまう。マゾヒスティックな暗い快楽にマユミの魂が震えた。オークをこの世から滅ぼすという決意を固め、磨き上げてきた技術と魔法の技が意味をなくし、自分でも内心誇らしく思っているスタイルの良い体を蹂躙される。 『柔らかくていいぞオーク』 「あああぁ、はぁ、はぁ、はぁ、ひぅぅぅ、あ、あぐぅぅ。い、やぁ、お願い、お願いぃ。いや、犯されるの、やだぁ。や、嫌です、ああ、お願い、やめ、て、やめてぇ」 膣だけでなく、腸を同時に犯される不思議な感覚。胎内の圧力が無尽蔵に膨れあがり、何もかもが口から逆流しそう。柔肉越しに二本のペニスがごりごりと擦られる異様な感触。熔けていく。堕ちていく。 「はぁ、はふ、はっ………ふ…っ、ひぅぅ…お尻、熱い…い、イタっ。擦れ、て」 鼻にかかった甘い吐息が漏れる。 今までの努力は全てはオークに犯されるためにあったのだろうか。そうかもしれない…。 あの日、母親に救われたのは、今ここでこうして同じ目に遭わされるために救われたのだろうか。そうかもしれない、と思う。子供の時に同じ目に遭わされたら、1日どころか1時間と保たずに死んでしまっただろう。10年に及ぶ猶予期間は、生きてオークの花嫁となるためにあったのかもしれない。 「ああぁぁ、お母さん……わたし、わたし、お母さん、と、同じ、に…」 とろんと惚けた瞳で呟く。胎内をかき回す灼熱のペニスに全身がトロトロととろけていくような感じがする。巨乳は感じにくいと言われるが、ことマユミには当てはまらないらしい。両乳首を同時にこねくられると、全身の細胞がバラバラになりそうな快感に襲われる。定まらない視界の先に、驚き強ばった見知った顔がある。 (アスカ、さん…驚いてる、のね。そうよ、ね。驚かない方が、おかしい…) 「あ、ああ、あはぁ…、あ、アスカ、さん…み、ないで。こんな、姿、見ないでぇ」 嘘。本当は見ていて欲しい。堕ちるところまで堕ちた自分を、正気の内に記憶にとどめて欲しい。 アスカの視線を感じる。揺れる胸に突き刺さっている。友の視線が屈辱をいや増し、快楽を増幅する。見ないで欲しいと言う気持ちは本当だ。だが、だからこそ見られるとますます快感を覚える。 「ああ、ああああぁぁ。いやぁ、嫌い、大嫌いな、オークに。それを、見られて、オーク、オークに犯されて、私、わたし…っ」 いやいやと首を振りつつ、またマユミは思いだしていた。 ずっと後ろめたく思っていた。あの日、両親達はオークの拷問を受けて苦しみ、藻掻き、死んでいった。なのに自分は生き残った。自分だけ、自分だけ…。 (いま、やっと、お母さんと、同じ、同じになって…) オークに凌辱され、その妻にされてやっと母と同じになった。 最愛の友人であるアスカ達がオークに凌辱されるのを見せつけられる。妻を凌辱されるのを見せつけられた父と同じになれた。 「ああ、あうぅぅ、あうぅ、あああぁぁぁっ。い、いく、いく、いっちゃう、いっちゃいます、わたし、あ、あああぁ…っ!」 感極まった甲高い喘ぎ声。総毛だったマユミの体が震える。 族長はマユミの髪をかき分け、豚そっくりの鼻面を埋めてゆっくりと息を吸い込む。発情した女のフェロモンを肺一杯に吸い込み、酸素と共に血液に取り込まれるのを感じる。 手触り、匂い、反応、スタイル、容姿。全てが彼の好みだった。正しくは、初恋の女にそっくりだと彼は思った。 これはきっと運命だ。マユミと彼は結ばれる運命だったのだ。 『おまえ、最高だオーク。俺にぴったりの嫁だオーク』 「ううぅぅ…っ、勝手な、ことを……ひぅぅぅっ!」 よがりつつも族長の言葉を否定する。それすらも、さらなる快楽を求めるためのマユミの強がりに思えた。 『くくくっ、そろそろイかせてやるオーク』 「いや、や、やめて! やめなさい! あっ、あっ、あっ、あっ、ああぁぁっ!」 内からこみ上げてくるマグマを感じ取り、族長はやおら責めを激しくする。胸の愛撫に緩急を付け、秘所の刺激に負けないよう指先に力を込める。ペニスを弾みを付けて打ち込んだり、緩やかな動きで全身を密着させるようにしたりと、族長はひたすらにマユミの全てを楽しんだ。肌触り、体温、匂い、髪の感触、胸の重たさ、声、汗の味わい…。 「あっ! んっ、あ、あはぁっ! んんっ、イヤぁ…あっん! ああぁ、んっ! んっ! んっ! うああぁん!」 脇の腕でマユミのたおやかな腰の曲線を撫でさすり、膝の裏から抱え上げて激しく上下させる。これだけ激しく揺さぶられても、ずれるだけで眼鏡が落ちないのは、魔法でもかかってるからかもしれない。それほど族長の凌辱は激しさを増していた。 じゅぷじゅぷ、ぐちゅぐちゅと淫靡な音が響き、泡立ち、白濁した愛液がまき散らされる。 「くぁあああっ、あっ、やっ、やだっ、感じ、たくない、感じたくないのにっ! 熔けちゃう、やっ、いやぁぁぁぁぁ……っ!」 この期に及んで拒絶するマユミを、愛憎の入り交じったピストン運動で貶めていく。 胸を揉み、指を沈めて乳房の弾力を楽しみながら乳首をこね回す。 「ひっ、ひぃぃぃ……っ、いっ、ああぁぁっ! おね、がい、も、もう、やめ、てっ! あ、あああぁぁぁぁっ。あ、あああっ、あん、あん、ああっ、あっ! やぁっ、動かしちゃ、あ、ダメ、ああぁぁぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜」 伸ばされた舌がうなじを、首筋を舐め、鎖骨に沿って胸の谷間に溜まった汗を舐め取っていく。ねっとりと油のように粘つく唾液の感触と舌の熱さに、堪えきれずにマユミは首を仰け反らせた。秘所をえぐるペニスや乳首を弄ぶ指先からもたらされる刺激に比べれば、だいぶ温和しい刺激だったにもかかわらず、それがマユミにとっての決定打となった。 「あああああああっっ!」 『うぉおぉ!? こ、これは…凄いオークっ!』 きゅう…っとマユミの膣と大腸が収縮し、異形ペニスを同時に締め付ける。 硬くなったペニスの突起がマユミの柔肉に食い込んだ。人ではあり得ない刺激。 甘美な電流が双方の神経に流れた。ペニスの先端が膨れあがり、再び射精の気配を見せ始める。 「はぁ、はっ、はっ、ああぁぁぁ…わ、わたし、わ、わた…」 眼鏡の下の人懐っこい垂れ目が大きく見開かれる。ペニスがふくれる予想外の刺激と熱に、マユミもまた絶頂を迎えようとしていた。きつく目を閉じ、涙を流して荒れ狂う官能の大波をやり過ごそうとする。しかし、それは水に映る月を捉えるのと同じで、すなわち不可能だ。 限界まで膨れあがった亀頭から白濁した精液が吹き出る。同時に竿に密生したウジが媚毒を吐き、マユミの細胞に染みこませた。 ドビュ、ドク、ドク…ドク、ン。 『おおぅ、おぅぅぅ! オーク、オークぅっ!』 「――――――っ! あ…………………は、ああぁっ!!」 それは到底許容できるような快感ではなかった。人間の限界を超えた快感電流によって、雷に打たれたようにマユミの体が跳ね上がった。折れそうなまでに背骨を逸らし、声にならない悲鳴が喉も裂けよと迸る。ガクガクブルブルと悪魔憑きのように全身を震わせるマユミ。 瞳孔が収縮し、かすれた息が廃墟の風のように流れる。断末魔の様相を呈する一方、蜜壺は愛液で濡れ、ヌルヌルした襞がペニスに絡みつき、吸い付いてくる。 『良いぞ、良いぞオーク! おお、出る…まだ、出るオーク』 アスカが凍り付く中、ゆっくりとマユミの感覚が回復していった。わずかに正気を取り戻したマユミの目が、これから起こることを想像して嫌だ嫌だと戦慄して揺れる。 「あ……………か、ふわぁ…あ、はぁぁ……はっ、い…………やっ、いやぁ、んっ!」 ゆっくりと遅れて認識可能な快感がマユミの全身に満ちていく。胴体から手足に、手足から指先に。頭頂部から髪の毛の先にまで快感が染み渡っていく。 「あああっ、あっ! あっ、ダメぇっ! ああ、はぁ、はぁ、はぁっ、あっ、あああぁぁぁ〜〜〜〜〜〜っ!!」 全身を突っ張らせて、マユミは全身を震わせた。潮まじりの愛液が飛沫をまき散らす。 族長と同じく絶頂に達したマユミは子宮まで快楽でブルブル震わせている。族長のダブルペニスは両穴に食い込んだまま、いまだ収まらない噴水射精を繰り返していた。 「うあっ、あうっ、うっ……はぁ、は、あぁん…。あ、はぁ…はぁ…」 ぐったりとするマユミを抱きしめつつ、族長もまた気怠いが不愉快ではない感覚にうっとりと浸っていた。腰が軽くなるどころではない、空中に浮遊していくような開放感だ。初恋の相手に似ていると言うだけではない、体の相性が最高の女を妻にできたことを族長は悟った。 『おぉ。おおぉ、ぶひ、ぶひひ、ぬふぅ、くふ…オーク』 「ああぁ…あああぁ…」 窄まり、貪欲に締め付け続ける膣に残り汁を最後の一滴まで絞り出すと、ゆっくりと族長はペニスを引き抜いていった。 なかば気絶しているマユミは視線をさまよわせている。もうなにが現実で何が悪夢なのかもわかっていないのだろうか。拒絶の叫びも、自棄になっての嬌声も、肩でする荒い息もなく、虚ろな目をしたままだ。 『ぐははは、よーしよし。良い具合だったオーク』 解放されると、グッタリとしているマユミの体がゆっくりと崩れ落ちる。一応、顔から地面に倒れ込まないように支えはしたが、族長がした手助けはそれだけだった。 征服した後の女にはさほどの執着もないのか、彼の行動は淡白なものだった。床に伏したマユミを一別することなく、楽しそうに口元をゆるめてアスカに視線を固定する。 「ひっ………」 ミミズ触手が一斉にうねると、アスカの膣穴がビクリと窄まった。 『おまえも念入りにやってやるオーク』 それが終わったら組み合わせを変えてまたレイ達を犯してやる。その次は、次は…。 愉快で愉快でたまらない。 『ブヒヒヒ、ブヒヒヒヒヒヒッ!』 「あああ、やっぱり、嫌よぉ…」 どうせ混沌に汚染されて先の長くない命だ。存分に楽しませてもらおうじゃないか、人生というやつを! 初出2010/07/11 改訂2010/08/19
|