.htaccessファイルを設置しておられるお客様は、ご自身のWebサイトを正常に閲覧可能かご確認下さい。
Webサーバーソフトウェア(Apache HTTP Server)のアップデートを先週から今週にかけて行なわせていただきました。
アップデートに伴なって特にお客様側で何らかの設定変更等を行なっていただく必要はございません。
しかしながら、お客様が.htaccessファイルを設置されていて、かつ、その内容に誤りがあった場合、Webサイトにアクセス出来なくなるケースがあることが判明致しました。
これは、Apacheのアップデートに伴ない、旧バージョンにおいては一部の誤った記述を無視して動作していたものがエラーとなるようになったためです。
つきましては、.htaccessファイルを設置しておられるお客様は、正常にご自身のWebサイトを閲覧出来ることをご確認頂きますようお願い致します。
※.htaccess(ドットエイチティーアクセス)ファイルとは、Webサイトを公開する場合にアクセス制限やパスワード認証、ファイル形式の設定などをご自身でカスタマイズしていただく際のファイルです。このファイルを設置しておられないお客様につきましては、問題が発生することは全くございません。
●エラーとなる例(一部)
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<Limit>を使ってアクセス制限等を掛けている場合に、閉じタグの</Limit>が存在しない
</Limit>を追加してください
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改行コードが不正
.htaccessファイルでは改行コードにLF(UNIX用の改行コード)を使用する必要があります。
Windowsで使われるCR+LF、Macintoshで使われるCRとなっていた場合、エラーとなるケースがあります。
LFを使用可能なエディタ等をご利用いただくか、または、FTPで転送の際に.htaccessファイルが「ASCIIモード」で転送されるようにFTPソフトの設定を変更して下さい。
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アクセス制限を掛けている場合に、IPアドレスの記法が不正
以下のような記述はエラーとなります。
「.192.168.0.0」(先頭にドットがある)
「192.168/24」(サブネット指定時には、「192.168.0.0/24」のように全桁を書く必要があります)
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.htaccessファイル内部で別ファイルを呼び出す場合に、ファイル名に空白がある
ErrorDocumentディレクティブ(エラーメッセージを独自の物に変更する設定)をご利用の場合には特にご注意下さい。この場合、半角空白の代わりに「%20」と記述する必要があります。
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SSI関連の設定に極めて古い記法が使われている
「AddType text/x-server-parsed-html .html」は現在は使用できません(使用した場合、Webサイトが正常に表示されず、ファイルダウンロード画面が出てしまいます)。
この記法は、かつて存在したソフトとの互換性を保つために残されていた物です。
代わりに「AddHandler server-parsed .html」と書く必要があります。
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.htaccessファイルのかわりに.htaccessという名前のディレクトリ(フォルダ)を作成している
.htaccessはファイルである必要があります。
●一部のお客様の.htaccessファイルの修正について
これらに該当する.htaccessファイルのうち、エラーの発生が判明したものにつきましては元のファイルを.htaccess.BAKとしてバックアップした上で修正致しましたのでご確認下さい(.htaccess.BAKが存在していれば、.htaccessファイルが修正されています)。
なお今回は、個別にご連絡をしてご自身で修正して頂く方法では、修正完了までの間Webサイトにアクセス出来ない状態が長く続く恐れがございましたので、判明したものについてのみ修正を加えさせて頂きました。何卒ご理解の程をお願い致します。
なお、誤記が存在する.htaccessファイルの全てが修正されたわけではございません。お手数ですがWebサイトが正常に閲覧可能かどうか必ずご確認下さいませ。
ご不明な点や、.htaccess修正についてのご相談、ご依頼がございましたら
info@saiin.netまでお気軽にお問い合わせ下さい。