パストラルカードに変化
1999. 6. 3


 能勢電鉄のストアードフェアカード「パストラルカード」が、4月1日から変わりました。
 まず、カード裏面を見ていただきましょう。

旧パストラル   新パストラル
旧パストラルカード   新パストラルカード

ラガール    
ラガールカード    

 古いパストラルカードでは、右下に「能勢電鉄株式会社」と書かれていますが、これが「阪急電鉄株式会社」になりました。また、一番上に印字されていた「パストラル」の文字がなくなりました。
 これは、4月1日以降、パストラルカードはラガールカードとして発行されることになったことによるものです。
 つまり、表には「パストラルカード」と書かれていますが、磁気情報はラガールカード、発売元も阪急になった、ということです。
 4月1日から発売された泉北高速鉄道のブルーライナーカードも、発行は南海電鉄となっていますが、磁気情報も南海のコンパスカードと同じだとの情報を得ております。

 これはあくまでも噂ですが、スルッと
KANSAIカードの発行社局コードは十種類しかないそうです。


 また、上の写真で紹介した99年4月2日発行のパストラルカード(川西能勢口駅能勢電券売機発行 子供用500円)ですが、このカードが阪急電鉄と能勢電鉄以外では使用できないことが判りました。
 調べた社局は、阪急・能勢電・大阪市営地下鉄・阪神・京阪・南海・北大阪急行(それぞれ券売機)と阪急バス(カードリーダー)です。このうち、阪神と阪急以外ではカードを受け付けませんでした。阪急バスでも使用不可能でした。

 5月27日に、同じように川西能勢口駅の能勢電券売機で子供用500円のカードを購入して試したところ、こちらはどの社局でも問題なく使用できました。
 4月2日発行のカードは、カード自体には「阪急電鉄」と書かれていますが、何かの手違いで券売機の設定がまだ変更されておらず、パストラルカードとしての磁気情報が書き込まれたものと推測されます。
 これらのことより、旧パストラルカードは全部、能勢電と阪急以外では使用できないものと思われます。
 (残額のある4月1日以前発行のパストラルカードが手許にないので実験出来ません。申し訳ありません)


 ところで、スルッと
KANSAI以前の(阪急・能勢電二社のラガールスルー時代の)ラガール・パストラルカードは、阪急および能勢電の券売機に通すことにより磁気情報が書き換えられて、他社局でも使用可能となるはずですが、この処理をしても、1999年4月1日以降にスルッとKANSAIに加入した社局では使用できないとの情報を、ページをご覧になった方から頂きました。

 ところで、今回のパストラルカードをめぐる件について、各社局からは何の発表、広報もなされておりません。パストラルカードの利用者は少ないだろうとはいえ、これは問題でしょう。

 最後に、パストラルカードに関して情報をお寄せいただいた皆さんにお礼申し上げます。



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1999年 6月 3日 saiin@mbox.kyoto-inet.or.jp